ヨガのルール その1

2020.09.03

 

こんにちは。
毎度おなじみコラムのお時間です。
早いものでもう9月。涼しさの顔なんて一切見えていませんが暦上ではもう秋。

食欲の秋と言うくらいですからね。秋冬って太りますよね。痩せなくてほんと困っちゃうーなんて方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。がっかりするのはちょっと待って。太るのにはきちんと理由があるんです。

皆さん、熱が出たり風邪をひくと食欲落ちますよね。あれって言うのは体の中で消化のエネルギーより、回復をすることにエネルギーを使って行くからなんです。

具合悪いから体力をつけるためにスタミナあるもの食べよう!って思ったりしますがね、無理に食べなくていいんです。せっかく体力を回復しようとしているのに消化をする事にエネルギーを使って仕舞えば回復に時間がかかってしまいます。

少し逸れてしまいましたが、勘が鋭い方ならなぜ秋冬は太るか想像ついたと思います。

寒い時期に脂肪を貯蓄していき、ウイルスに打ち勝つ、ウイルスが入ってきても戦えるエネルギーづくりをするんですね。

秋冬に3-4キロ増えたところで一喜一憂しなくて結構。逆に無理に痩せようとすると夏バテ、長引きますよ。

 

今日はいつになく前置きが長めでしたが本題に行きましょう。

 

 

体にも心にもシステムがあるようにヨガをする上で、生きていく上で守った方がより快適に過ごせる指針みたいなものがあります。

それが8つのルールです。

ざっくり話せばやってはいけない事、するべき事、です。
読むと当たり前のことのようですが忠実に守ることはまあ難しい。
では早速どんなものがあるのか見ていきましょう。

 

①ヤマ

②ニヤマ

③アーサナ

④プラーナヤーマ

⑤プラティヤハーラ

⑥ダーラナ

⑦ディアナ

⑧サマディ

 

今回から数回に分け、ヨガのルールとやらというものを解説していきたいと思います。

 

まずは1つ目の項目、「ヤマ」。

ヤマの中にも5つのルールがあります。

 

①ヤマ(Yama)/禁戒  日常生活で行なってはいけない5つの心得。

  • アヒムサ(Ahimsa)/非暴力、不殺生

いかなる生きとし生けるものも殺してはいけない。行動、言葉、思考のレベルで他者に暴力をふるってはいけません。誰に対しても怒りを抱かないこと。(決して怒りを押し殺すというわけではなく、どうして怒りが出るのかをきちんと知ることです。)もとの語源は、”苦痛を引き起こさないこと”。自分自身を大切にすることから始まります。

大丈夫な状況では無いのに、大丈夫と言ってしまうことも自分自身に対しての暴力となるわけですね。

 

  • サティヤ(Satya)/嘘をつかないこと

自分の利益やエゴを守るために、嘘をついてはいけません。ただし、他者を傷つけるようなことであれば、真実であっても言いません。その場合は、きちんと言わない理由を正直に言い、第一にアヒムサ(非暴力)が優先されます。

嘘をつかずに誠実でいるためには、言動、言葉、思考を日頃から一致させることを心がけます。(私は今悲しい、寂しい、楽しい…などね。)

自分に正直に生きるというのは①でも記述したように、嫌なものは嫌でいいんです。本当の心の声を聞かずに無視し続ければそれは、自分自身を苦しめる原因となっていきます。

 

  • アスティヤ(Asteya)/不盗

他人の物、時間、信頼、権利、利益などを盗んではいけない。自己中心的な行動はやめましょう。という教えです。

自分自身がちっぽけな肉体だと思うところから、その肉体の感覚を満たそうと執着が生じたり、名声やよい評判を得ようというエゴが生まれます。

約束の時間に遅刻したり、行列に割り込んだり、 相手の話をきちんと聞かずに遮って自分が話すことも他人の時間を盗んでいる(相手の寿命を削っているわけです)こととされ、アスティヤ(不盗)に反します。

物やお金、地位、名声など、常に変化し続ける外の世界には真の幸福はありません。そのような物は私たちが“幸せ”と感じる1つのツールに過ぎません。

どのようなものごとにも、人間関係や楽しかった思い出さえも、執着をしたとしても元ある場所に戻ることが大切なんですね。

 

  • ブラフマチャリヤ(Brahmacharya)/禁欲

もともとは、性欲をむやみやたらに満たし、エネルギーの無駄使いをしてはならない。というところから来ており、生涯を独身で過ごすことが説かれていました。(なんとも拷問です。)

現代では、パートナー以外の異性と誰彼構わず性的関係を持たないことの他、利己的な欲を満たそうとするのは避けること。とされています。

生命エネルギーは必要なところに集中させることが禁欲の本質です。

 

  • アパリグラハ(Aparigraha)/不貪

貪欲さを捨てること。次から次へと湧き起こる、尽きることのない欲望に身を任せない。何かを必要以上に所有しないという教えです。

程度を超えた欲を持たず、独占欲を抑えることでもあります。必要以上に所有すると、執着がわいてきて、それを失うことへの恐れや他者への怒りと嫉妬を生みます。

アパリグラハの実践は、外の物質世界に縛られず、自らに満足感をもたらし、寛容になり他者から奪うのではなく、与えることにつながります。

ヨガの言葉でサントーシャ(知足)という言葉があります。身の丈にあったこと。いまの現状に満足をして行くということです。

 

 

サラッと説明にしようと思いましたが講義のような内容になってしまいました。

次回は②ニヤマ(Niyama)/勧戒  日常生活で実践すべき5つの行いをお伝えします。

 

お楽しみに〜!

 

 

 

writer : 岡部はるか
ヨガ講師 / スピリチュアルヒーラー

 

 

 

 

投稿日 :2020.09.03 カテゴリー : ARTICLELEARN タグ :
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